メシとサツエイとヘンシュウとワタシ

居酒屋探検家で自称:カメラマンと編集さんの私の日々。

技術屋の小言と苦悩

フリーランスのクリエイターというよりテクニカル部分をサポートする業務を請け負うことが多いのだけど、大概の会社の今後運用するであろう人に共通している点があって・・・


①新しい設備の設置に立ち会わない。
②調べない。
③些細なトラブルですぐに故障だと。
④知識が乏しすぎる。

⑤いざとなったら僕らを呼べばいいと思っている。

 

まず、①は僕らに頼むくらいだからそれは忙しいのだろう。しかし、自分たちが使う生命線になりかねない機材の設置(ケーブル結線など)はここでしかやらないし、カメラの設置や撮影方法、音のレベルのチェック、照明の強弱などは立ち会わない限りこっちで勝手にやってしまうことはある。この際の立ち会うということは何を知るのか?ものの役割を知るという非常に重要な基本知識を入れなければならない。

 

で、②の調べない。は基本知識が全くないので何を調べたらいいのかわからないので真夜中でも日中でもいつでもトラブルが起きるとすぐに電話して来る。こちらもそこまで出られません。ひどい時は電車に乗っているとき、5分おきに電話が来るので急行なんか乗れず・・・寒空の夜、各駅で降りて電話とって10分電車が来るのを待つ・・・6駅ぶん。忍耐力と言う言葉はこう言うことの為の言葉ではないと常に思っている。

 

③は致し方ないことは多い。しかし、世の中毎日ちゃんと動く機材は毎日ちゃんとメンテナンスしているし、動作確認するし、そこで異変を感じたらすぐ調べて対処する。
つまり①の設置に立ち会っていないから機材が判らないし②の調べないというか調べられない。電源プラグが入っていない機材に対して動きませんと電話してきたときは二度と電話に出ないと心に決めかけた。

 

④に関しては本当に悲しくなるくらい。テレビで言うならSDとFHDの違いが判らないとか、写真でいうとライトとフラッシュの扱いの違いが判らないとか、カメラの電源が判らないとか・・・

⑤に関しては・・・どの業者・会社からも実をいうとまだ1円たりとももらっていない。謂わばなんでこんなことに?
機材導入の相談を受ける→こちらからヒアリングしてこのような機材で望まれていることはできますよと返答→自分たちで調べず言われたまま購入→言われたまま買ったのだからとなぜかこっちが責任を投げられる。と言うパターンが多い。
相談ベースから無料で押し切ろうとしている感じがどの会社もする。別に高価な機材買って予算オーバーしてお金がないのだろうし、料金の相談も受けていないので・・・いくらでもいいんだけど年内に料金提示と請求書の送付先を提示してこない会社はこちらからもう切る方向で決めている。あまりにも人の時間を取りすぎだ。


たまに難しい問題にも直面するが、これ全て自分たちで乗り越えで初めて達成感が生まれるのじゃないか?と常日頃から思うのです。ネットにはどこかしらに答えかヒントが出ているなんてこんないい時代、自分の糧にできるものが沢山あるのに調べる時間がないとかチェックする時間がないからすぐ本番みたいなことは今すぐやめて確認のためのバッファを取ったほうがいい。いや、取りなさい。ちなみに毎日同じセットでもちゃんと動くとは限りません。


常にトラブルを回避するためにテクニカルはそれなりの知識が必要で日々勉強している。その努力は個人であれ会社であれ常にしなくてはいけないと思う。

と思いながらエリンギ焼きをつまみに飲んでいたらトラブルだと連絡が来てw
串からは外していません!

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